- 成人男性によく見られる髪が薄くなる状態のこと。抜け毛が進行し薄毛が目立つ。
- 思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方または双方から薄くなっていく。
- 一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因とされている。
- 日々の生活習慣が原因になることもある。
AGA(男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)とは
AGAの特徴(約3人に1人と言われている。)
- 抜け毛、薄毛がゆっくり進行。
- 思額の髪の生え際が後退したり、頭頂部が薄くなる。もしくは両方とも抜け始める。
- 毛包が十分に成長しないため髪の毛が太く長く育たないうちに抜ける。
- 早めのケアが必要かつ重要である!!
AGAの原因物質
- AGAの脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度に見られこれがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質。
- DHT(ジヒドロテストステロン)…髪の毛の成長期を徐々に短くする。≪成長期≫が短くなることにより髪の毛が長く太く成長する前に≪退行期≫を迎え十分に育たない。細く短い髪の毛が多くなると全体として薄毛が目立つようになります。
- AGAでは薄毛になっていても、うぶ毛は残っていることがほとんどで毛包が存在している限り、髪の毛は 【 太く、長く育つ可能性 】 があります!
髪の毛の構造は…
- 髪の毛は≪毛包≫と呼ばれる部分で作られる。
- 毛包の深いところには≪毛球≫があり毛球は≪毛母細胞≫と≪毛乳頭≫から出来ている。
- 毛母細胞は毛細血管から運ばれてきた酵素や栄養素をエネルギーにして【増殖や分化を繰り返す。】これが上に伸びていくことで髪の毛は作られる。
- 毛乳頭は様々な物質を分泌して毛母細胞の増殖をコントロールしている。
髪の毛の種類は…
- 髪の毛には大きく分けて【硬毛】と【軟毛】の2種類。
- 乳児期の影響により、軟毛は直径が30?よりも小さくメラニン色素が少ないため周りの毛よりも薄い色をしている。
- 乳児期 → 思春期へ成長していくにつれ軟毛が太く艶やかでコシのある硬毛に変化していく。
季節と抜け毛
- 抜け毛の季節変動には諸説あるが人により初夏から秋にかけて抜け毛が増えるという報告がある。
- 6月から抜け毛が増えピークが9月。冬は落ち着くが2月から徐々に抜け毛が増えだすなど。
※髪の毛は約10万本あると言われており、健康な人でも毎日50~100本は自然に抜けている。
ヘアサイクルとその他の脱毛症
【ヘアサイクルとは】
・髪の毛には1本1本に寿命があり、伸びる→抜ける→生えるを繰り返す。
・およそ3~6年程度で一周する。 → 【成長期】 【退行期】 【休止期】
・AGAのヘアサイクルは【成長期】が短い。
- 【成長期】
- 毛乳頭細胞が活発に活動し ≪長く、太く≫ 毛髪が育つ期間。
・正常時 …約2年~6年
・AGA … 数か月~1年
【退行期】
毛乳頭細胞が毛根深部に小さく退縮し毛髪の伸長が低下する期間。
・正常時 …約2週間
・AGA … 約2週間
【休止期】
毛乳頭細胞が活動を止め成長を停止した毛髪が脱落する期間。
・正常時 …約3か月~4か月
・AGA … 約3か月~4か月
【休止期】
毛乳頭細胞が活動を止め成長を停止した毛髪が脱落する期間。
・正常時 …約3か月~4か月
・AGA …約3か月~4か月
【AGAのヘアサイクル】
毛乳頭細胞が活動を止め成長を停止した毛髪が脱落する期間。
・成長期が短いので毛が強く太くならないまま抜け毛になる。
・産毛は生えるがその後細いまま。
・1度抜けた毛が生え変わるのに時間がかかる。
※本来なら2年~6年かけて成長する毛球が十分に育たず毛根が数か月~1年で抜け落ちてしまう。
【AGA以外の他の脱毛症】 ≪ AGAと間違えないで!! ≫
毛乳頭細胞が活動を止め成長を停止した毛髪が脱落する期間。
・成長期が短いので毛が強く太くならないまま抜け毛になる。
・産毛は生えるがその後細いまま。
・1度抜けた毛が生え変わるのに時間がかかる。
<円形脱毛症>
・症状 … 前触れもなく突然、円形や卵型に髪の毛が抜ける。脱毛箇所は1か所のものから数か所まで様々である。
・原因 … 自己免疫機能と関係が深く、ストレスは引き金にすぎない。
<脂漏性脱毛症>
・症状 … フケが増え、抜け毛が増える。
・原因 … フケが増え、毛穴が詰まって毛根部の活動が悪くなり抜け毛が増える。
<機械性脱毛症>
・症状 … 額の左右の生え際が後退する。
・原因 … 髪の毛を長年にわたり引っ張っていると毛穴が委縮する。
<抜毛症 (トリコチロマニア)>
・症状 …自分の髪の毛を抜いてしまう病気である。
・原因 … 情緒障害、ストレスなどがあげられる。
<薬剤による脱毛>
・症状 … 抗癌剤による成長期脱毛で高度のびまん性脱毛をきたす。
・原因 … 抗癌剤により高度の脱毛が起こる事はよく知られていますが、抗癌剤以外の薬剤によっても脱毛の原因になることがある。
AGA内服薬
〜ザガーロ、プロペシア、フィナステリド(プロペシアのジェネリック)について〜
<薄毛の原因 … DHT(ジヒドロテストステロン)ホルモン>
男性ホルモンである≪テストステロン≫と頭皮に多くある≪5α還元酵素(5αリダクターゼ)≫と呼ばれる酵素が結合して発生する。
※この5α還元酵素(5αリダクターゼ)にはⅠ型とⅡ型がある
・プロペシア→Ⅱ型のみ作用
・ザガーロ→Ⅰ型、Ⅱ型の両方に作用する。
ザガーロはプロペシア(フィナステリド)と比較するとAGAの原因物質であるDHTの抑制効果が高く、その結果【発毛効果・育毛効果が1、6倍】に改善されておりAGAの改善に対して効能が向上している。
これによりDHTの影響で短くなっていた髪の毛の成長期を正常な状態に近づけ、【発毛が促され、太く長い毛】が増えていく!
ーどんな場合にザガーロ処方を考慮するのかー
ザガーロはプロペシア(フィナステリド)を使用している方で、その効能にまだ満足のいかない方へのセカンドチョイスとして、 また新規にAGAの治療を望まれる方へのファーストチョイスとして、その役割を十分に期待できる薬剤となっている。
ーザガーロとプロペシア(フィナステリド)の服用を続けるにあたってー
・飲み方…成人男性が1日1回1錠を決まった時間に内服する。
・3か月くらいで抜け毛の減少効果が出てくる人もいるが実感するまでには≪通常6か月≫服用を続ける必要がある。
※抜け毛が減ったかの目安となり、その判断に必要な期間。
・通常6か月程の服用で脱毛の進行が止まり、増えてくる人は増毛し始める。発毛効果が得られた後に 服用をやめると 再び髪の毛が元の状態に戻ってしまう為、毎日きちんと飲み続ける必要がある。
※自己判断で服用の中止をせず、医師の指示通り服用を継続すること。
AGA内服薬 起こりうる副作用と注意点など
【注意点】
- 1日1回、1カプセルを毎日忘れずに服用。
(食事の影響を受けない為いつでも服用できるが忘れない為に決まった時間に服用することをおすすめ。) - 噛んだり割って飲んだりしない!
※口やのどの粘膜を刺激する場合がある。割って服用した時の安全性や有効性も保証されていない。 - プロペシア(フィナステリド)服用中の方の献血は禁止されています。… 1ヶ月の休薬後、献血可能です
- ザガーロ服用中の方の献血は禁止されています。… 6ヶ月の休薬後、献血可能です。
- PSA検査を受ける方。…ザガーロやプロペシア(フィナステリド)を服用していることを必ず担当医に伝えること。
※前立腺癌の検査で測定されるPSA数値を低下させる。プロペシア(フィナステリド)の場合PSA値を約50%低下させることが知られている。 したがって服用中の検査時、測定したPSA濃度を2倍にした値を目安として評価してもらう。
- 女性や子供は服用しない!
※もし触れてしまったら、すぐに石けんと水で洗い流す!! - ザガーロ…カプセルから漏れた薬剤に触れてはいけない!カプセル内の薬剤に触れると皮膚から有効成分が吸収されてしまい、特に妊娠している女性では、男子胎児の生殖器官等の発達に影響を及ぼす恐れがある。
- プロペシア(フィナステリド)…プロペシア(フィナステリド)はコーティングされているので通常の扱いにおいては有効成分に直接触れることはないが妊娠中の人がプロペシアを服用したり、破損したプロペシアに触れて有効成分が吸収されたりすると、 男子胎児の生殖器官等に影響を及ぼす恐れがある。
- 他の脱毛症に対する適応はありません。
- 本剤の成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある方には処方できません。
- 肝機能障害のある方はあらかじめ医師にご相談ください。
- 20歳未満での安全性及び有効性は確立されておりません。
【起こりうる副作用】
- 肝臓で代謝される薬なので服用中に肝機能に異常(肝機能障害、黄疸など)があらわれることがある。体がだるい・吐き気・食欲不振・白目や皮膚が黄色くなる。尿の色が濃くなるなどの症状があらわれたら使用をやめて、すぐに医師に相談する。
- 10人に1人以下の頻度の副作用で、勃起不全・性欲減退・射精障害があらわれることがある。(服用中止後も持続する場合もある。)
- 男性の生殖能力への影響は知られていないが、精子の数や精液量を減らしたり、精子の運動を弱めてしまう可能性がある。
詳細は下記のとおりです。
1%以上 1%未満 頻度不明 過敏症 生食20ml1A+シーパラ2A+ビオチン1A
→ヘアケア、美髪、美肌、肝機能上昇、疲労回復、肝機能上昇、蕁麻疹、発疹 蕁麻疹、アレルギー反応、麻痺症、限局性浮腫、血管浮腫 精神神経系 頭痛、抑うつ気分 不動性めまい、味覚異常 3,000円 生殖器および乳房障害 性機能不全(リビドー減少、勃起不全、射精障害) 乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房不快感) 精巣痛、精巣膨張 皮膚 脱毛症(主に体毛減落)、多毛症 消化器 腹部不快感 腹痛、下痢 その他 肝機能異常、倦怠感、血中クレアチンホスホキナーゼ増加 ※プロペシア1mg(フィナステリド1㎎)と比較するとザガーロ0.5㎎の副作用の発現率は同程度。
※つまり、ザガーロ0.5mgはプロペシア1㎎(フィナステリド1㎎)よりもAGAの改善効果が上昇しているにもかかわらず、副作用も発現率も同じ位、抑えられている。
※ザガーロやプロペシア(フィナステリド)の服用時にED症状が出た時はバイアグラの併用可能。 - 女性や子供は服用しない!